「セーフティー・はーと」を始めるに当たって

連日,いろいろな事件・事故が発生しています。いろんなところで,海,山,川,空,電車の中でも。日本中,安全な場所はないと思われるほどです。本会は,各種災害の知識および技術の向上と普及により産業の発展および社会の福祉に貢献することとしています。私たち普及委員会では,セミナーや講演会を企画・実施してきましたが,事件・事故の発生が多岐にわたっていることから「専門家の目線から,地域住民や市民の目線にたった」企画も必要ではないかと感じています。そのためには,私たちから情報の発信をまず行い,見ていただいた方からご意見や要望を聞かせてもらう必要があるとの認識に立ち,メンバーが交代で日々の生活や事件・事故で感じたことをありのままに綴ってみようということになりました。


メンバーは大学の先生から企業や研究機関の研究者,企業の安全・保安の担当者等さまざまです。勝手ながら,ここでは,所属する団体とは離れて個人の立場で自由に発言します。また,本会の見解を表明しているわけではありません。皆様方の忌憚のないご意見・ご感想をお寄せ下さい。

セーフティー・はーと

第51号 消防士の安全は?

2003年9月1日 14時16分

大谷英雄  <横浜国立大学大学院工学研究院>
8月19日に発生した「三重ごみ固形燃料発電所」のRDF貯槽の爆発事故により消防士2名が死亡した。このような消火作業中の消防士の死亡事故が国内では東京や神戸,さらに大きなものとしてはニューヨークのワールドトレードセンタービルで起こったのもまだ記憶に新しいところである。

第50号

2003年8月21日 14時15分

上野信吾 <三菱総研>
冷夏にも助けられた形の日本の電力供給であるが、そんな日本がお盆休みの最中、ニューヨークを含む広い範囲で大停電が起きた。

第49号 安全分野のCOEは?

2003年8月4日 14時14分

板垣晴彦   < (独)産業安全
7月17日に今年度の「センター・オブ・エクセレンス」(卓越した拠点)の採択結果133件を文部科学省は発表した。世界レベルの研究教育拠点を10の学問分野ごとに形成し、創造的な人材育成を図ろうというものだ。研究所>

第48号 安全工学誌に論文の投稿を!そして情報発信を

2003年7月22日 14時13分

福田隆文 <横浜国大>
7月10,11日に安全工学シンポジウムが開催された。今回は安全工学協会が幹事学会だったの、多くの会員が企画委員会に参画している。

第47号 企業倫理

2003年7月7日 14時13分

大島 榮次
この所、矢継ぎ早に企業の反社会的な行為に関するニュースが報道されており、高圧ガス設備の認定検査制度でも、実際に検査をしていないにもかかわらず適当な数値を書いて県に虚偽の報告書を提出するという法律違反が発覚した。

第46号 韓国邸丘の地下鉄惨事に想う

2003年6月16日 14時12分

坂 清次 <(株)三菱総合研究所>
(その2 北陸トンネル内列車火災事故)

 韓国の地下鉄事故は、密閉空間といえる地下4階で起きている。司令室の状況の過小判断、対向車が通過せず駅で停止し、なおかつ鍵をかけてしまったことなど的確な判断、指示、行動がとれていないことが惨事の原因であろう。

第45号 安全情報の活用に向けて

2003年6月2日 14時11分

若倉正英  <神奈川県産業技術総合研究所>
化学物質の危険・有害性や事故事例、国内外の関連法律や条令に関する多様な情報が、インターネット上で提供されています。

第44号

2003年5月19日 14時10分

<野田市   平田 勇夫>
最近、ドミニク・ラピエ-ル/ハビエル・モロ共著「ボーパール 午前零時五分」(上巻、下巻:長谷泰訳、川出書房新社)を読んだ。

第43号 「Good Luck」と言うために

2003年5月7日 14時10分

<三菱総合研究所 野口和彦>
今年の1月から3月までの日曜日は、21時からTBS系で「Good Luck」を観るのが楽しみであった。この番組は、視聴率30%を超えるお化け番組であり、主演は木村拓也であった。

第42号 鉄腕アトムの時代

2003年4月21日 14時09分

<科学警察研究所>   中村 順
平成14年に起こった爆発事故は新聞記事を整理してみると33件であった。それ以降も爆発事故の件数は減らないが、それ以上に気になるのが、同様の事故が繰り返し起こっていることである。